ブランドコンセプト
ブランドコンセプト Next に込めた想い
Next JewelryのNext(ネクスト)には、3つの意味があります。
New Design
ジュエリーが「次の形に生まれ変わる」というリフォームの意味です。
New Diamond
「次の時代のダイヤモンド」(ラボグロウンダイヤモンド-LGD)を提供するという意味です。
New Generation
「ダイヤモンドと自然環境が次の世代に受け継がれる」という意味です。
この3つのNextを
提供することが
私たちのミッションです。
受け継がれる想い
「ダイヤモンドは永遠の輝き」
デビアスの有名なコピーです。鉱物の中で最も硬く、変質しにくいダイヤモンドは、実際何世代にもわたって輝き続けます。だからこそ、世代を超えて受け継がれます。歴史を振り返ってみても、数百年にもわたって、劣化せずに使えるようなものは、ダイヤモンドをはじめとした宝石以外にはないでしょう。
自分が身に着けるジュエリーが、母や祖母と一緒に人生を歩んできたと考えると、そこに感慨を感じるのは自然なことです。それがジュエリーリフォームの魅力です。私たちは、ジュエリーリフォームによってたくさんの人生に寄り添い、その歴史を支えてきました。
自然環境破壊と紛争
しかし、1980年代に入ってダイヤモンド業界に大きな課題が突きつけられました。アフリカのいくつかに国で、ダイヤモンドの採掘が紛争の資金源になっていたのです。これに対して、世界各国はキンバリープロセスという認証制度を確立し、「紛争ダイヤモンドは流通させない」という規制を設けました。紛争ダイヤモンドの流通は圧倒的に少なくなりましたが、まだ完全ではありません。また、ダイヤモンドの採掘は、たくさんの木を切り倒したり、たくさんの水を消費したり、自然環境破壊に繋がっている場合もあります。さらに地域によっては、強制労働ともいえる過酷な労働によって採掘が成り立っている、という報告もあります。
大切な誰かを幸せにしたいがためにダイヤモンドを贈っているのに、じつはダイヤモンド採掘は地球の未来に対してマイナスな行為であるという事実。ダイヤモンドの売り手である私たちにとっても、この事実は見過ごせないものでした。新しいダイヤモンドを販売するよりも、すでに市中に出回っているダイヤモンドを使ったジュエリーのリフォームをおすすめすること。私たちにできることはそれだけでした。
ラボグロウンダイヤモンドの登場
しかし、2018年ごろ、ジュエリー業界には大きな革命が起きました。人工ダイヤモンド、ラボグロウンダイヤモンド(LGD)の登場です。
従来から、人工ダイヤモンドと呼ばれる鉱石は存在しました。モアサナイトやキュービックジルコニアです。しかし、これらの鉱石はあくまでダイヤモンドに「似た」鉱石です。構成成分には純粋な炭素以外の元素も含まれていますし、また炭素同士が結びつく結晶構造も異なります。専門家が鑑別すれば、人工ダイヤモンドであることはわかるのです。
しかし、LGDは違います。構成成分も、結晶構造も、完全に天然ダイヤモンドと同じです。しいて違いを言うなら、研究室で作られますから、不純物が少なく、天然ダイヤモンド以上に綺麗すぎるということでしょうか。そのため、専門家が鑑別しても、天然のダイヤモンドなのか、ラボグロウンダイヤモンドなのかは判断できません。
同じ物質 | 違う物質 | ||
---|---|---|---|
天然ダイヤモンド |
ラボグロウン ダイヤモンド |
キュービック ジルコニア |
|
化学組成 | C [ 炭素 ] |
C [ 炭素 ] |
ZrO2C [ 二酸化ジルコニウム ] |
屈折率 | 2.417 | 2.417 | 2.16 |
分散 | 0.044 | 0.044 | 0.060 |
モース硬度 | 10 | 10 | 8.25 |
比重 | 3.52 | 3.52 | 5.85 |
※天然ダイヤモンドとLGDの詳しい違いについては、「ラボグロウンダイヤモンドについてのよくある質問」をご覧ください。
よりエシカルな消費へ
しかも、工場で人工的に生産されるLGDは、自然を破壊することもなく、強制労働によって支えられているわけでもありません。天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンド。私たちの未来に対してどちらが良いかは、考えるまでもありません。
アパレルや装飾品業界を中心として、エシカル消費(倫理的な消費)が話題になっています。これからの消費において選ばれるのは間違いなく環境持続可能性の高い商品です。ジュエリー消費において、もっともエシカルなのはダイヤモンドを受け継ぎ、世代を超えて使い続けるリフォームです。しかし、受け継ぐようなジュエリーが無いシーンでは、新しいダイヤモンドを購入する必要があります。そんなとき、私たちはLGDをおすすめします。
すでに米国では婚約指輪購入者の20%(2022年時点)がLGDを選んでいると言われています。しかし、日本ではまだLGDの存在さえも知られていません。主要な製造国である中国や米国からの流通プロセスが整っていないという問題や、LGDが天然ダイヤモンドよりも安いために、小売店の多くは天然ダイヤモンドを売りたいと思っている、という専門家の意見もあります。
私たちは、日本の社会でもこのLGDを使ったジュエリーをおすすめすることで、お客様にとって大切な人のために未来の環境を提供することをお手伝いしたいするとともに、日本社会のダイヤモンド市場をよりエシカルに変えていきたいと思っています。